賃金・権利FAQ > 組合活動と労働基本権

職員会議や学年、教科会議などが活発に行われることは、民主的な教育活動を進めるうえで大変重要です。しかし、それらの諸会議がいくら充実していても教職員の労働者としての権利を守り発展させることは出来ません。学校の会議や運営とは別に、職場内での教職員組合の活動が絶対に必要です。職場に高教組の分会があれば、もし職場で少数であったとしても教職員の権利を守り発展させる取り組みが可能であり、明るい職場、生徒たちが大切にされる学校づくりを進めることが出来ます。

日本国憲法は、私たちに労働組合に加入し活動することを求めています

日本国憲法は、私たちに憲法が保障する自由及び権利を不断の努力で保持することを求めています(第12条)。そして、憲法第28条は、「勤労者の団結する権利及び団体交渉その他の団体行動をする権利は、これを保障する」としています。また、教育基本法は、前文で、憲法が掲げる理想の実現は、「根本において教育の力に待つべきである」と謳っているのです。

以上のことから明らかなように、憲法は、自由と権利を守り発展させるために、私たち労働者に労働組合に加入し活動する権利を保障しているだけでなく積極的な権利の行使(不断の努力)を要請しています。しかも、私たち教職員は、教育活動を通じて憲法が掲げる理想を実現する仕事を担っているのですから、いっそう積極的な労働組合への参加と活動が求められているといえます。

組合活動を発展させるために私たちの権利の学習を

一部の校長とはいえ「勤務時間内の組合活動は一切許されない」「校舎の管理権は校長にあり、許可なく校内での集会や活動は認められない」「人事や施設・設備、そして、予算などは管理運営事項で交あり交渉の対象ではない」などと発言しています。そして、まるで「恩恵」でも与えるように組合活動を認めるという非常識きわまりない対応をしています。

勤務時間中であっても、特段、業務上の支障がない限り、時間内の組合活動に参加することを禁止する合理的理由はありません。学校内での分会会議を妨害する権利など校長にないことはいうまでもありません。また、施設・設備の管理や業務の運営に具体的な支障がない限り施設の利用やビラ配布などを禁止する理由もありません。
組合活動の権利は憲法で保障されています。校長は、当然のことながらその権利を「尊重する義務」があります。これが大原則です。よって、特段、業務上の支障がない限り校長は組合活動を尊重すべき「受認義務」があるのです。

組合活動に関する権利を学習することは、自信を持って組合活動を発展させるうえで大変重要です。以下、重要ないくつかの項目について私たちの権利を紹介します。

1.組合加入と組合活動の自由
組合加入や組合活動は、憲法や労働諸法に保障された当然の権利であり、日本における民主主義の発展のためにも積極的な権利の行使が求められています。よって、組合加入と組合活動の自由に対する当局の介入や干渉は許されません。
校長が「教師は組合に加入することは望ましくない」などと声をかけています。このようなことが 許されるのでしょうか
条件付き採用期間中は組合に加入できないのでしょうか
 
2.学校施設内での組合活動の自由
分会活動を進めるためには、組合活動のために学校の施設・設備を使用することは必要不可欠です。ところが、一部の校長は、「施設管理権」を理由に学校の施設・設備の使用を制限しようとすることがあります。しかし、「施設管理権」は学校教育の円滑な遂行のためのものであり、学校教育に支障がない組合活動にまで使用を制限することはできません。組合の団結権保障のためには学校の施設・設備の使用は不可欠であり、校長は、適法な組合活動のために学校施設の使用を認める義務(受認義務)があります。
校舎内での分会会議を禁止することはできるのでしょうか
職員室に分会掲示板の設置はできないのでしょうか
分会掲示板の掲示物に干渉することができるのでしょうか
組合のビラ配布を制限することができるのでしょうか
 
3.校長交渉の権利
校長交渉は要求を実現するために不可欠です。交渉に関する権利を学習するとともに、分会の要求を職場全体の要求に広げる取り組みと結合し積極的に交渉権を行使しましょう。
教職員組合の交渉権の根拠はどこにあるのですか
分会の交渉は地方公務員法上の交渉ではないのでしょうか
支部、分会は、人事委員会への登録団体ではないので交渉権はないのでしょうか
分会員が一人でも校長交渉が出来るのでしょうか
分会の交渉に支部や本部の役員を加えることが出来るのですか
校長交渉の前に予備交渉が必要なのでしょうか
誠実団体交渉義務とは何ですか
人事や校務分掌は管理運営事項で交渉の対象にならないのでしょうか
勤務時間中に交渉はできるのでしょうか
文書による確認はどのようにすればよいのでしょうか