兵高教組労安対策委員会 2001.1.15
発行
2000年度労安アンケートまとまる
更衣室・休養室の不備浮彫り
前回の労安委員会開催や衛生管理者などについての調査に続き、今回は休養室、更衣室問題、職員室の室温・気積、教室の温度などについて、調査
しました。現在、第一次分集計では、53校に回答を寄せていただいています。
法的にも当然整備・充実すべき設備ですが、調査の結果、あらためて働く場としての学校の設備の貧困さと緊急な対応の必要性を浮き彫りにするものと
なっています。
二割弱が更衣室なし
調査して驚きました。何と更衣室がない職場が2割近く。中には職員室で着替えをしているという人権にかかわるような実態も記されていました。人権
教育の大切さを方針にかかげている県教委は、こんな実態をいつまで放置するのでしょうか。
(記述欄)
- 人権問題でもあり早急に設置を!(尼崎)
- 女子用は更衣室・休養室兼用で更衣用ロッカー不足。男子用更衣室がない。 (東播)
- 部屋の隅にロッカーを囲んで更衣スペースを作って利用しているが、ドアもない。きちんとした更衣室を作ってほしい。(北播)
- 更衣室とは名ばかりで倉庫のようなものである。特に女子職員は利用が皆無の状態であろ。 (中播)
- 女子更衣室狭い。男子更衣室は喫煙室兼ねているため非喫煙者から文句が出ている。 (丹有)
- 喫煙室の横を区切っての男子更衣室のため、衣服にたばこの臭いがついてしまうので、できれば別の場所にした方が良いと思う。 (但馬)
- 女子更衣室があるにはある(三年前に作った)が、階段下に応急に作ったもので、中へ入って更衣する気になれない。 (淡路)
休養室何と六割がなし
法律で設置が義務づけられています。しかし違法状態野放しといった実態。県教委はこの実
態を知っているのでしょうか。
(記述欄)
- とにかく横になれる場所が欲しい。だけど教室もとれない状態なので、とてもとれない。(養護学校)
- 調子の悪いとき、短時間でも横になれるスペ
ースが欲しい。毎年要求しているが、実現されない。(中播)
- 女子更衣室を兼ねた休養室があるが、実際は蒸し風呂の状態で長時間いられない。(但馬)
- 職員室の横にソファーがあるだけである。独立した休養室を設け、時に身を横たえることができるスペースが必要である。 (淡路)
職員室が三六℃にも…
職員室の室温二八℃をこえる職場が、なんと七七%。中には三六℃もの職場もありました。現在、五年計画で県立学校の職員室にエアコンを設置する計画の3年目。一年でも早く実現しなければならない緊急の課題です。
(記述欄)
- 廊下側が一面棚になっており、窓がない。天窓だけでは全く陽が通らず、本館内で最も暑い部屋になっている。(北播)
- どうしようもなく朝から暑い。陽がまともにあたり風が通らない狭い部屋に大勢の職員でいるだけで不快。気分が悪くなるぐらい。(北播)
- 東南全面窓でサンルーム状態。特に南側は職員室の中で二度高い。ひさしがないので、雨天は窓を開けられない。ブラインドが壊れている。 (中播)
職員室の最高気温が32℃をこえる職場
播磨農業、北はりま養護、北条、洲本、
淡路、尼崎西、尼崎小田、西宮今津、
県農業、姫路ろう、姫路商業、須磨東、
県盲、兵庫工業、加古川北、三木東、
小野工業、福崎、姫路養護、播磨農業、
和田山、上野ケ原養護、氷上養護、三原 |
文部省高等学校施設整備指針
(94.3文部省大臣官房文教施設部)
7.教職員用更衣室及び休憩室
- 教職員用更衣室は、男女別に計画し、着替えのための空間及び必要な家具の設置を確保できる面積、形状等とすることが望ましい。
- 教職員用更衣室は、必要に応じ、シャワー等の設備を設置できるよう計画することも有効であること。
- 休憩室は、自由にくつろぐことのできる雰囲気となるよう、家具計画も含め意匠、構成等に配慮して計画することが望ましいこと。
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文部省通知違反が八割以上
今回調査で、最高だったのは加古川北高校、実に35℃でした。これでは集中して学ぶことは難しいでしょう。測定時期や場所の問題もあると思いますが、
姫路養護学校や日高、小野工業、西宮今津など全県で33℃以上のデータが報告されています。
文部省は、夏期の教室の室温30℃以下としていますが、今回調査では、実に39校81.2%の学校が通知違反です。
2000年度賃金確定交渉
労安予算の実現にむけ足がかり
今年度確定交渉では、労安問題など独自要求についても回答を強く迫りました。その結果、県段階の労安協議会の開催や、各学校の委員会の開催、労安予算の確保など、懸案の課題でも表のような前進がありました。
| 高教組の要求 |
回 答 |
| 学校安全衛生協議会を早急に開催すること |
学校安全衛生協議会の開催については、県教委としても早急に開催すべきと考えている。開催に向けて、時期などについて、今後本部と協議していきたい。 |
| 各学校での労働安全衛生委員会が規則に基づき、開かれるよう指導すること |
県立学校教職員健康管理規定に基づく安全衛生委員会は教職員の安全及び健康の確保並びに快適な職場環境の形成を図るために労安法、学校保健法に基づき規定されている。各学校における安全衛生委員会の開催については、衛生管理者・衛生推進者を対象とした健康診断説明会、県立学校校長会等の機会に啓発しているところである。今後もその充実に向け本部と協議し、努力してまいりたい。(※各学校の委員会の開催状況平均年三回) |
| 労働安全衛生体制が実効あるものとなるよう予算措置すること |
健康管理体制の整備の充実に向け、関係各課と協議してまいりたい。 |
北播支部で労安学習会
使おう労安法!
九月三〇日に、北播支部で労安の学習会が開かれました。多くの学校で安全衛生委員会が機能していないという現状を打開するための取り組みです。
これまでに高教組から出している資料や、県内あるいは他府県での進んだ実践例を見ながら、労安法の主旨や県内各校の現状、安全衛生委員会の役割などを学習しました。
取り組み交流では、「結局『予算がない』と言われる」「休憩室、更衣室、喫煙室は、全県で予算要求を」「クーラーの設定温度が高すぎるので、なんとかしてほしい」などの意見が出されました。また、北条高校の安全衛生委員会でおこなった「健康に関するアンケート」の結果も報告されました。
各校での活動とともに、労安対策委員会として、県教委や監督署である人事委員会に対しての取り組みが求められています。高教組は、労安体制の確立を求めて、2000年度要求書を提出しました。今後、労安独自の交渉等、取り組みを強めます。
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