兵高教組労安対策委員会 2001.5.28 発行
労安アンケートとニュースを中心とした原則的な取り組みで
休憩室と喫煙室の設置を実現
北条高校労安委員会の取り組み
北条高校では,職員室の一部に壁を設けるなどの改築を加えることで,懸案であった休憩室と喫煙室の設置を実現しました。
同校安全衛生委員会の昨年度の活動は,@
職員健康アンケートの実施(6月) A アンケートの分析検討(9月,12月)
B
対策方針の決定と実施,という手順をしっかり踏んで,職員の合意を形成しながらなされています。中でも見習うべきことは,アンケートの結果や安全衛生
委員会の会議の内容を,『安全委員会ニュース』で職員に知らせていることです。これにより安全衛生委員会の活動が目に見えるものになり,職員にとって
より身近なものになります。みんなが関心をもてばよいアイデアも生まれますし,管理職も理解を示します。このような活動の中心に分会員の委員がいるこ
とは言うまでもありません。ニュースを書いたり,アンケートをまとめたり,これを進んでやるのは,高教組組合員を除いて誰がいるでしょうか。
照度調査も実施
職員室が暗いと感じる方はたくさんいると思います。北条高校では,職員室の全先生の机上で照度調査を実施しています。近年のパソコンの普及で,
職員の仕事もVDT作業に分類できるものが随分増えました。この作業では,机上水平面の明るさ(500ルクス以上)の他,机上垂直面の暗さ(500ル
クス以下)やグレア(眩しさ)の防止が求められています。明るさの確保では,委員会として,「蛍光灯をつり下げるなどの対策」が提案されています。以前紹
介した西宮今津高校では,学校保健法の定めにしたがって教室等の照度の調査に入られた薬剤師に依頼して職員室の照度不足を「勧告」してもらい,それを受
けて職員室の照明が一新されたという取り組みがありました。専門家による具体的な調査結果があれば,事務長も動きやすいようです。
県人事委員会が北条高校に調査
《人事委員会の勤務や安全に関する指摘》
- 勤務に関して,職員は十分休憩をとっているか。
- 劇薬の取扱者は検診を受けなければならない。(扱う量によって,免除規定があり,申請すれば認められる)
- コンピュータを一日4時間以上(連続でなくても)扱うものは検診を受けなければならない。
- 進路指導室には瞬間湯沸かし器がある関係上,換気扇をつけなければならない。
- 家庭科準備室はカーテンの近くにガスレンジがあり,危険である。
(北条高校「安全委員会ニュース」より)
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人事委員会も職場の勤務や安全衛生などに関して学校に実態調査に入っているそうです(ただし,毎年数校程度)。昨年度は北条高校がそれに当たっ
ており,勤務や安全についていくつかの指摘を受けたようです(別項掲載)。どこの学校でも似たような状況にあると考えられます。人事委員会のほうも,
「声を掛けてくれれば出向く」と言っています。校内で埒があかないようなら,これを利用するのもひとつの方策かと思います。
北条高校安全衛生委員会の取り組み
(高教組第85回定期大会(5/25-26)での北条高校石塚先生の発言より)
北条高校では安全衛生委員会の委員のうち3名が公選で,毎年分会から1〜2名が立候補して圧倒的な信任を
得て当選している。管理職はこの活動について研修を受け,資料は取ってきているのだが,あまり具体案は示さず,我々が随分と頼りにされている。ここ
数年,組合の「総要求運動」ともからめ,女性職員のための更衣室や喫煙室の設置,職員室のカーテンをブラインドに替えることなどを実現させてきた。ア
ンケートを取り,会議でいいアイデアを出しても「予算がないから」という理由であきらめざるを得ない現状がある。今年度は,この面では,県教委との間
で(県立学校安全衛生)協議会がもたれるそうなので,大いに期待している。
予算の捻出もやる気次第
職員=労働者の健康管理は安全衛生管理者=事業者の責務
更衣室・休憩室などの設置,職員室の照明の改善,洋式トイレの設置などを予算がないことを言い訳に怠っている管理職がいます。しかし,この程度の
予算は管理職がその気になればいつでも捻出できる程度のものです。実際ある事務長は「事務長がその気になればすぐにできる」と言ってました。要は「安全
衛生管理者(=事業者)」である校長が自らの責務を果たすか否かです。北条高校などの先進的な取り組みの成果として,どこの学校でも「横になれる休憩室ぐ
らいあって当然」,管理職も抵抗なく動ける状況が出来上がりつつあります。分会員の委員が中心となって,安全衛生委員会でアンケートを取るなどの取り
組みを推進すれば,管理職を動かすことができます。これに加えて「専門家」や人事委員会の力を借りれば,管理職はより動きやすくなります。
衛生管理者(=教頭)に自覚を!
本来安全衛生委員会の活動の中心は衛生管理者であるべきです。アンケートの作成と集約,分析・検討,ニュースの発行なども衛生管理者が中心になら
なくてはなりません。企業では衛生管理者であることが仕事であり,それに対して給料・手当が支払われています。学校においても衛生管理者は,分掌上の
配慮などを受けて,この仕事に十分力を注げるような環境を確保した上で,その責務を明確にしていかなくてはならないと思います。
そういう意味では,教頭がそれをやらされているのは気の毒としか言いようがありませんが,引き受けた以上は責務を果たして欲しいのもです。各学校の衛
生管理者がどうなのか,一度「勤務評定」をする必要があると思いますが,いかがでしょうか?
健康管理医を真の「産業医」に
安全衛生委員会唯一の専門家は健康管理医です。与えられた権限を十分に発揮して「勧告」することで解決に向けて動き出すことは随分多いのではないで
しょうか。現状では医師会の割り当てで学校医の誰かが健康管理医を引き受けていますが,「産業医」として何をすべきかに関して十分に理解が深まってい
ないのが実態です。一朝一夕では困難ですが,「産業医」の育成も今後の課題のひとつです。
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