国立教育研究所が、7月19日、「20人学級で授業を受けている児童・生徒は理数の学力が比較的高く、クラスの雰囲気や教師との関係もよいという調査結果をまとめた」と読売新聞が報じました。30人以下学級の実現こそ、現在の教育困難を打開する最も有効な方法であることが国の研究機関によっても裏付けられたといえます。
文部科学省は、昨年の「教職員定数改善」において、国民の強い願いであった30人学級の実施を見送りました。しかし、私たちの運動によって、各自治体が独自に少人数学級を実施することは認めたため、独自措置で少人数学級を実施する自治体が増えてきています。私たちは、国に対して30人学級の実施を強く求めると同時に、兵庫県が下記の自治体のように県の独自措置によって30人学級の実施に踏み切ることを要求するものです。
【東京都の場合】
東京都の「都立高校改革推進計画・第二次実施計画」(1999年)によれば、職業高校、チャレンジスクール(定時制高校)の学級数をそれぞれ35人、30人としています。また、普通高校の一部でも中途退学生受け入れのための少人数学級を行っています。
- 全日制の職業に関する学科(工業科、商業科、農業科、水産科、併合科)のホームルーム定員を35人とします(2003年度完結)。
- 普通科の一部の学校(現在4校、今後拡大)において、中途退学対応のための少人数指導による学級編成の多展開を2年次、3年次まで拡大します。
※中途入学生枠を5名設け、事実上35人学級としている。
- チャレンジスクール(3部制の定時制高校)の学級規模は30人とします。
【埼玉県の場合】
読売新聞(本年、4月24日付)によれば、埼玉県教育局は、全日制普通科17校で1年生に限り1学級の生徒数を減らし、最小29人学級をつくると発表しました。「1年生でつまずく生徒が多いため、手厚い指導で基礎学力を身につけてもらうのが狙い」と説明しています。具体的には、6学級で生徒募集し、実際には8学級に分け1学級の生徒数を減らすという方法です。今後2〜3年生へと拡大していく可能性もあります。
私たちの調査によれば、17校の1学級生徒数は下記の通りです。
秩父:35人 和光:30人 越生:32人 福岡:30人 北本:34人 三郷:34人 栗橋:34人大宮武蔵野:35人 本庄北:34人 大井:35人 妻沼:33人 吹上:27人 庄和:30人 岩槻北陵:30人 鶴ヶ島:33人 上尾橘:34人 川口青陵:35人
以上17校
【福井県の場合】
福井県では、2001年度入学生を対象に、県独自の判断で8校で35人学級を実施し、5年計画で全校で実施する計画となっています。
私たちの調査によれば、実施校は下記の8校25学級です。
三国(普6学級) 丹生(普5学級) 福井商(専2学級) 武生東(専2学級) 若草東(普2、専2学級) 大野東(専2学級) 敦賀工(専2学級) 勝山商(専2学級)
※普⇒普通科 専⇒専門科
なお、福井県では、上記以外に7校41学級で36人〜38人学級を実施しています。
7校は下記の通りです。
大野 勝山 鯖江 武生東 敦賀 若狭 福井商業
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