≪見上げてごらん、夜の星を≫
火星は地球の外側を 687日かけて公転しています。地球と火星とが接近してから、再び二つの惑星の進んだ角度の差が 360°になるための日数を計算すると、約779日(2年と50日)になります。つまり、内側の軌道を巡る地球は、約2年2か月ごとに火星追い付き、追い越します。右図のように、今年の8月27日、地球・火星間は約5600万km(地球・太陽間の約3分の1)まで接近します。これは今後100年のなかでも一番の大接近になります。
火星は今、真夜中の東の空に、マイナス1等星で赤く輝いています。その色からの連想で、神話では「戦の神」です。何だか今年を象徴しているかのようです。(参考 http://www.astroarts.co.jp/)
私事になりますが、前回の大接近(1988年秋)の頃、私は中播の福崎高校勤務でした。天井裏を猫がネズミを追いかけて走り回る校長官舎に住んでいましたが、夜毎庭に望遠鏡を出して観測できる環境でした。左のボンヤリした円形が、当時数百枚撮ったなかで一番いい写真のひとつです。
今まで宇宙は、私たち地球人にとって、幸福な夢の空間だったはずでした。
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『2020年への展望』から(米宇宙委員会作成報告書、2001年)
今後数年のうちに、アメリカは地球と宇宙にかかわる国益を守るために、宇宙へ、宇宙から、宇宙で、宇宙を通じて、作戦を実行する。
世界のどこで何が起きても、宇宙を通じ、宇宙において、そして宇宙から反撃できるよう、軍を展開する。
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この委員会の委員長は、またしてもドナルド・ラムズフェルド国防長官。彼は、米宇宙軍を、海兵隊のような独立組織にしたいと考えています。そして、米宇宙軍に持続的なエネルギーを供給するために、原子力発電所の建設まで考えているのです。……宇宙空間から地球を支配するために、原子炉を打ち上げ、地球を巡る軌道上に発電所を建設し、膨大なエネルギーを必要とする大規模宇宙兵器をその場で直ちに使えるようにする。その実験を兼ねて、プルトニウム発電による木星探査機『エウロパ』を打ち上げる……。
天文学についての圧倒的な情報をもたらしてくれる一方で、私達自身の生存の(私達の子供達の未来の)平和な道を引っかき回し、傷だらけにし、血みどろにしている、ということは、どうしようもない事実です。
宇宙は、大切です。宇宙について知り、宇宙の感覚を体験することは、現実に地を這う生き物である人間にとって、本当に宝物なのです。でも、それが、宇宙を汚染することと引き替えに得られるものならば、米政権という「権力」は、卑劣極まりないものです。
支部ニュースNo.08より
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