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町全体を舐め尽くす銃撃戦(神戸県立支部)

2003年12月09日



2003.11.30、サマラ(Samarra)を通過中に攻撃を受けた米軍輸送部隊は、 圧倒的な火力で応酬し、民間人を含む54人の死者を出した。 戦闘終了が宣言されてから最大の戦闘であった。 その戦闘を指揮した指揮官が、手記を発表した。以下は、その抜粋。

町全体を舐め尽くす銃撃戦
〜〜戦闘指揮官が戦争終結以来最大の戦闘の内幕を語る〜〜
 我々輸送部隊は、報道されたような補給用車両部隊ではなく、イラクの地方銀行に置いておくための新イラク紙幣と、米軍のイラクでの作戦遂行に必要な物品・サービスに支払うための米ドル紙幣を大量に運んでいた。この輸送部隊は戦車と戦闘車で厳重に警護されていた。

 54人の敵が死亡との報告はアメリカ国民にとっては朗報に聞こえるだろうが、実際にはむしろずっと憂慮すべき内容であり、アメリカ国民はそれを知るべきである。そのことについて、報告する。

 死傷者の大部分は市民だった。報道されているみたいに反乱分子でも犯罪者でもなかった。“アイアン・ハンマー(鉄槌)作戦”の指針のひとつは、反乱分子に対処する時は“アイアン・フィスト(鉄拳)”を使えということだ。我々は圧倒的な火力で敵の挑戦を受けて立つ。我々は、脅威と見えるものには“どんなものにでも”発砲しながら移動を続けた。ある家から対戦車ロケット砲で攻撃があれば、戦車は主砲でその家を破壊し、その辺一帯に7.62mm機関銃と12.7mmやM2重機関銃の銃火を浴びせる。ある路地から小銃が撃たれれば、ブラッドリー戦闘車はその路地と周囲の建物を7.62mm及び25mm 榴弾の一斉射撃で撃ちまくる。これは実際、町全体を舐め尽くす銃撃戦だった。

 我々は本当は自分たちが誰かを殺してしまったのかどうか、わからないのだ。それを確認するためにそこにぐずぐずと居続けたりはしないからだ。我々は機甲部隊だから、対ゲリラ戦の訓練は受けていない。つまり攻撃に対しては、我々の優勢な火力で対応し、反乱分子を殺すというだけなのだ。多くの場合、それは、反乱分子と無関係の人々がこれらの建物や車の中にいるとわかっていて行われるのだ。我々は部隊を組んで走り回り、その地域一帯を爆破し、ドアを叩き壊し、建物を捜索した。  しかしゲリラからの攻撃は続く。我々の戦法が間違っているということは、誰だってわかるだろう。治安・生活支援活動でこの反乱に勝てると期待するのは現実性がない。

 私は、イラク人たちが我々に石を投げつけてくるのさえ見た。私は部下たちに、武器と呼べるものが確認できない限りは撃つなと命令した、しかし私は、一体ぜんたいなぜ銃撃戦の最中に戦車に石を投げつけてくるやつがいるのか、いまだに理解できないでいる。

 我々は事実確認のためにぐずぐずとはしなかったので、イラクの不正規兵たちだけでなくたくさんの市民を殺してしまったことが、これから数日中に判明するだろう。そのことが私は非常に気がかりだ。我々は、多くのイラクの人たちを敵に回してしまっているだろうし、我々のやっていることは穴の外へ這い上がることではなく、穴をもっと深く掘っているのではないかと私は恐れている。

ある戦闘指揮官手記
http://www.geocities.com/ceasefire_anet/news/csNEWS.htm より

編集後記 ★外交官がイラクで銃弾に倒れた。死は、勿論本人の死であるけれども、その死を体験するのは、彼の周りにいる生者たちだ。★それぞれの生者が、それぞれの想いに応じて編み出す物語へと、彼の死は意味付与されて追悼される。あるときは、彼に関わる人々全体に浸透する神話となる。★まるで「苦しみながら死んだおじいちゃんは、本当はあなたがたに○○になって欲しかったのよ」と子どもを騙すように。★政治的精神は、その神話性を利用する。「無念にも道半ばで倒れた彼等の遺志を継ぐ」と、政府はイラクへの自衛隊派兵を感情論に塗り替えてでも強行するつもりだ。その涙は、神話劇の俳優のものだ。(meiro)
県高支部ニュースNo.29 より


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