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「さっぽろ雪まつり」(2/5〜11)に、今年も陸上自衛隊第十一師団が大雪像を七基制作する予定で、1/6に、1200人規模の雪まつり協力団の「編成完結式」が駐屯地で行われた。あいさつに立った師団長が、
「度が過ぎたデモや街宣活動があって協力する環境にならない場合は、撤収も含めて検討する」
と述べた。その師団長発言を受けて、札幌市は
「反対派の街頭宣伝などがあった場合は退去を指導する」
という方針だという。その一連の動きが、波紋を広げている。
師団長の恫喝によって行政が慌て、市民の意思表示を封じ込めて軍人に迎合するという、戦時中に繰り返された情景にあまりに似ているからだ。
小泉首相は、イラクに派遣される自衛隊について、「危険を伴うかもしれない困難な任務」であり、「敬意を持って温かく激励してほしい」と言っています。
石破防衛庁長官は、報道自粛をマスコミに「お願い」しました。
これら一連の動きのなかで、微妙な問題が見え隠れしています。
最も基本的には、「既成事実がどんどんと積み重ねられている」こと
有事法制、イラク特措法などの、「まともな憲法論議をすり抜けて制定された法律たち」が、既成事実として積み重なってきています。政権は、このように既成事実を積み上げて、さらに憲法をないがしろにする事実を積み重ねようとしているのです。国民は、あれよあれよという間にとんでもないグレーゾーンに引きずり込まれてしまっています。
このように次々と積み重なる事実は、「嘘も100回言えば世間を騙し通せる」という小泉政権によるクーデターそのものなのだ、ということをしっかり認識しておくことが大切です。
また「その既成事実の上からの発言がさらに日本を窮地へと追い込んでいる」こと
「派遣反対のデモがあれば、さっぽろ雪まつりから撤収もある」という陸自師団長の恫喝めいた発言は、小泉首相が「自衛隊派遣を(挙国一致して)温かく激励してほしい」と発言するのと同じ位置から生まれています。その「位置」とは、国民を、「国のために戦地に赴く自衛隊を温かく激励し、進んで協力すべき銃後の国民」として規程するような位置です。石破長官の「お願い」もまた、この位置から出ています。
そのことによって「挙国一致・翼賛体制」が目指されている、ということ
正月に、小泉首相は靖国へ参拝しました。もし派遣された自衛官に犠牲者が出たら、彼はどうするのでしょうか。「違憲状態のままのごり押し」によって強引に派兵したという責任を棚の上に上げて、犠牲者の追悼のなかで、「国のために犠牲となられた英霊」に報いるため、「銃後の国民は彼等の活動を温かく激励」し、反政府的なデモや集会などという「非国民的な集団」を排除せよ、というキャンペーンを張るのかもしれません。既に彼は、二人の外交官の死に対して「国葬」を執り行い、政治的利用を果たしたではありませんか。
編集後記
★「総合」の教材を作るために、イラク戦争の写真を2000枚ほど続けて見た。イラクの人々の緊迫した生活、悲惨な街、無惨な死体。★始めは米軍兵士の姿が憎々しかったが、途中からただ辛く、悲しかった。★何かが間違えている。この世界は今、とんでもない間違いをしている筈だ。★見終わった後、喉元にこみあげてくる固まりをどうやっても飲み下せなくなってしまった。未来は、どこにあるか。(meiro)
県高支部ニュースNo.32より
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