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憲法が指し示す運動を発展させよう(神戸県立支部)

2004年04月13 日


憲法が指し示す運動を発展させよう

2004.04.07 県高支部長 吉田耕三(神戸北高校分会)

 新入生を迎えて新年度が始まりました。これから始まる2004年度も、私たちの生活と権利の向上を勝ち取るたたかいによって、新しい展望を切り開いていきたいものです。

 この1年間を振り返ってみて、日本国憲法がますます輝いていることを感じます。

 イラクの最近の情勢は、アメリカのイラクへの先制攻撃がいかに無法で根拠のないものであったかを明らかにしています。先制攻撃の最大の理由だった「大量破壊兵器」は見つからないばかりか、アメリカ軍を最も歓迎するはずだったシーア派の中から占領反対の運動が起きています。戦争開始後1年余りで、このように戦争の内部矛盾が明らかになることは、30数年前のベトナム戦争当時には考えられませんでした。歴史の進歩と世界的な平和勢力のたたかいの前進を感じます。さらに、憲法9条がいうように、「武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する」ことはできないこと、そして「永久にこれを放棄する」ことの重要性を教えています。

 「学資のための貯蓄を理由にした生活保護費の減額違憲判決」(最高裁)、
 「首相の靖国神社参拝違憲判決」(福岡地裁)
が相次いで出されました。これらのことも、今を生きる人間にとって憲法がいかに重要なものであるかを示しています。
 さらに、基本的人権は、第97条のいうように「人類の多年にわたる自由獲得の努力の成果」であり、いったん獲得した自由や権利でも、第12条がいうように「国民の不断の努力によって、保持され」る必要があることを教えてくれています。私はこれらの条文の中の「努力」は「たたかい」あるいは「運動」と読みかえるともっと分かりやすくなると思っています。

 「働けど働けど我が暮らし楽にならざりじっと手を見る」ということを、日本の多くの人が感じているのではないでしょうか。今の政治と経済のシステムは、人を無意識に際限なく働かせて儲けをまき上げるようにつくられているようです。今こそ、憲法が指し示している「平和」「自由と権利」を守り発展させるたたかいが重要になっています。

 教育の問題でも同様です。今の困難は、憲法29条のいう「すべての国民」に「ひとしく教育を受ける権利」を保障することから国が手を引こうとするところから起こっています。「子どもの成長を何より大切に思う」教職員として、多忙化をはじめあらゆる困難を克服してがんばりつつ、同じように「子どもの成長を何より大切に思う」父母・地域住民と率直に話し合い、協力共同の関係をつくり、憲法29条を現実のものとする運動が求められています。

 私たちの一つ一つの取り組みが展望を切り開いていきます。今年度もがんばりましょう。

   

支部ニュースNo.01より


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