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レジスタンスたちへの手紙(神戸県立支部)

2004年04月13 日


 4月8日、日本の民間人(平和活動家)3名がイラクで誘拐された。犯行声明は「サラヤ・アル・ムジャヒディン」から出された。要求は、「3日以内に自衛隊を撤退すること」であった。そうでなければ、人質は生きたまま焼き殺す、というものだった。
 その後、錯綜する情報の中、世界中の多くの市民グループが、あらゆる手を尽くして解放への努力をした。そのなかから、おそらく誘拐グループも読んだと思われる、イラク人による説得の手紙を紹介する。

 この度の事件は、世界中の人々が注視し、それらの人々の協力によって、アルジャジーラを始めとする中東のマスメディアが3人の解放に努力してくれたからだ。私が参加しているMLでは、ここ数日、連日50通を越えるメールが、互いを励まし合い、互いに情報を交換し、アルジャジーラやイラク、フランスなどで活動している様々なグループへの積極的な協力依頼や、徹底的に考え抜かれた文面での声明などが行き交っている。誘拐グループが、一旦は「解放宣言」を発したのは、これらの人々の不眠不休の果敢で平和的な努力によって成し遂げられたものだ。
 その間、日本政府は、アメリカの特殊部隊の依頼とか、チェイニー副大統領との会談とか、自衛隊撤退拒否宣言とか、徹底的にマイナスの要因ばかり作って混乱させていた。コイズミ首相は被害者の家族に会うことすら拒否し続けた。「血の通った人間」としては、会えなかったのだ。


レジスタンスたちへの手紙

http://peace-event.seesaa.net/article/103552.html

神の名において

サラヤ・アル・ムジャヒディーンの兄弟たちへ

神が、わたしたちの国のためのよき計らいを祝福してくださいますように。 神が、わたしたちの祈りをお聞きとどけくださって、この国から悲しみが取り除かれますように。 この手紙が、あなたがたのもとに届きますように。神は、この手紙が真実のものであると知っておられます。この手紙があなたがたのもとに届き、あなたがたが読むことは、神の思し召しでもあります。

あなたがたの捕らわれ人となっている日本の女性、菜穂子さんについて、神はあなたがたの知らないことを知ってほしいと望んでおられるからです。わたしたちは、アルジャジーラの放送で、彼女が捕らえられている3人のうちの一人であることを知りました。

わたしたちは、菜穂子さんとほかの二人の日本人を、あなたがたが大切に遇してくださっていると信じています。わたしたちの信ずる神がそれを命じておられるからです。それはわたしたちが偉大な先師たちから学んできたことでもあります。

この手紙は、あなたがたの行いまた企図を裁こうとして書かれたものではありません。そしてまた、わたしたちは、日本の軍隊(それが正規の軍隊であろうと、日本政府がいうように復興支援の防衛軍であろうと)の入国を支持するからこの手紙を書いているのでもありません。

この手紙と添えられた写真は、ただひとつの願いから書かれたものです。菜穂子さんは、(もしあなたがたが人質を必要としているとして)、けっして人質とされてはならない人だということを知ってほしいのです。

この日本女性は、一個の人間として自ら強く望んで2003年5月からバグダッドに来ています。その日から、イラクのホームレスのこどもたちの手に食物を、衣服を、医薬品を届け、長い間働いて貯めたお金をそのためにすっかり使いきってしまうのです。この前、日本に帰ったとき、菜穂子さんは、1カ月半ほど働いてお金を貯めて戻り、イラクのホームレスのこどもたちのために使おうと計画しました。

だが、活動はとても困難で、日本のお母さんといって菜穂子さんの帰りを待つこどもたちのために必要な品々を買うお金を十分貯めることができませんでした。あなたがたが、菜穂子さんを捕らえたちょうどその日、バグダッドでは、多くの人々が彼女を待っていたのです。

サラヤ・アル・ムジャヒディーンの兄弟たち、わたしたち自身とイラクの孤児たちのために、3人の日本人の人質たちを解放してほしいという願いを聞きいれてください。中でも、菜穂子さんは、自分はひと切れのパンで満足し、わたしたちのこどものためにはたっぷりとパンを求めてくるような人です。彼女は、イラク国民への深い思いやりをいかに示すか、日本人にとってのよいお手本となっています。

神が望まれ、あなたがたが3人の日本人を解放するなら、あなたがたは、日本人に対し、あなたがたとわたしたちがともに望むことをなす、善きチャンスを与えることになります。日本の人々は、いつもわたしたちに味方しわたしたちの主張を支持していました。信仰と国を同じくするわたしたちの兄弟たちの多くがただ見ていただけのときにも。

なすべきは神のために。
神の平和のあらんことを。
「孤児の広場」イラク人活動家グループ
2004年4月9日



編集後記
★イラクで状況が急展開している。拘束されている間、日本のマスコミは、自衛隊が、米軍支援のための軍隊であることに言及した。★しかし、解放の一報が入ると、「テロに屈しなかった」「政府の対応は正しかった」と書いた。★「私の責任の問題ではなく、日本全体の問題なのだ」と、この事態を引き起こした小泉首相は言ってのけた。★勿論、無責任な日本全体の問題なのだ。(meiro)

   

支部ニュースNo.01より


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