支部委員会・本部定期大会の発言から〜
2004.05/18.21.22
5月18日に県高支部委員会、21・22日に全県の兵高教組第88回定期大会が相次いで開催されました。ここでは、それぞれに関連した発言もあり、区別せずに発言要旨を掲載します。一部しか掲載できないことをお詫びします。県下の各学校でどのようなことが問題になっているか、お読み下さい。
(大会挨拶では話題になったのですが、これらの発言の背後には、有事法制7法案の衆議院通過という事実への不安が隠れています。)
校長交渉での話が校長によって自分の都合のいいように歪曲されて伝えられるので、会議等でみんなの前でしゃべらせるようにしている。勤務時間の問題について、職員全員に確認させることができた。
どのような困難が現場にもたらされるかを全く考えないまま、みんなの反対を押し切って新コースを設置した前校長は出ていった。だから、そのコースの内容をどうするか、から始めなければならなかった。毎日毎日、次の日の教材をどうするか、ということに必死になり、多くの教師が精神的な圧迫感を抱いている。職員定数は減っているし、展望も何もなく、私たちの職場は過労で倒れそうだ。統廃合した方が楽だ、という声もある。
さらに、新校長は新しいことを次々に言い出し、現場をかき回している。
7限授業、多い選択科目、放課後の会議、補習、部活、……忙しくて、職員同士がじっくりと話し合うことができない。超勤の割り振りについて、校長は部活も教材研究も学年会もダメだと言っている。私たちの仕事って一体何なのか。また、割り振りを2時間しか認めないと言う。
(承前)まだそんなことを言っている校長がいるのか。例えば部活で遅くなったとき、顧問は、指導できるかどうかに関係なく、遅くまで残っている。それが超勤でなく、早く帰れと言うのなら、もし何か事故があってその時顧問が居なかったということで問題になったとき、校長自身が代わりに首をくくるのか。教材研究も学年会も、無しにすますことはできない。校長としてそれを超勤にできない、というのなら、超勤の実体をその校長はどう責任をとるのか。超勤で割り振ることができるようにするのが、校長の役目だ。在職死が起きてからでは遅い。2時間の問題は校長の勘違いでしたでは済まされない。県から指導させるべきだ。同時に、支部は職場訪問を検討すべきではないか。
特色選抜について、当初は「平等に扱う」と言っていたのに、2年生になったその子達をどう伸ばすのかについての議論が出始めている。その子達を広告塔のように扱おうとしている。
校務員さんの定数が減らされようとしている。毎日居てくれるからこそ、丁寧な補修や気配りが受けられる。見えるところだけじゃなく、見えないところでどんなに役に立っていることか。減らされたら、あちこちが荒れてくる。
ある学校の話だが、始業式に年休を取ろうとした教師に対し、校長が「指導力不足教師に名前を挙げるぞ」と恫喝したとのこと。このような発言は絶対に許せない。
勤務時間を5分早めたい、と校長が言ってきた。分会は「ダメだ」と拒否した。職員会議にかけられ、校長案は圧倒的多数の反対で否決された。けれど、校長は強行した。
(支部として事情聴取に伺います。)
学校づくりに関して、校長案が職員会議で提出され、不評だった。県の言っていることそのままを杓子定規に現場に持ってきてうまくいくわけがない。こんな校長はいらない。超勤問題を何とかすることこそが、現場における校長の第一の義務だ。
小学部は特に多忙で、連日8時ころまで残っている。3人倒れて、休職している。分会で総要求アンケートに取り組みたい。みんなの要求をていねいに汲み上げたい。
総選の明石地区では、公立普通科高校の中学生への開門率は62%で、それに対し、神戸第二学区は37%になっている。高校増設ならまだしも、このなかで統廃合を言うのは矛盾している。(やがて神戸第一、第二、芦屋の3学区を合わせて一つにし、高校の差別化序列化を押し進めて、エリート校を復権させようという意図が見えているのではないか。注:発言外コメント)各学校を競わせて、金をかけずに、仕事を現場に押しつけるだけで高校改革をする、という意図がそのまま大手を振って通ろうとしている。
クラス減で職員数がまた減らされている。新しい学科コースができて、職場はてんてこ舞いの状態。部活顧問のなり手もなくなってきた。学校の統廃合は良くないことだとは思うが、職員の多くが、今の状態から逃れられるなら、明日にでもどこかの学校と一緒になりたいと思っているようだ。
新しく出た超勤についての通知は、管理職自身も含めて、全職員の健康な体調の維持管理に取り組み、快適な職場環境の形成に努めよ、と言っている。それに対してちょうど正反対になる「特色化」や「学校評価」の話が上意下達式に降りてきている。この矛盾を何とかできないか。
職員会議では圧倒的多数で統廃合反対であり、全員で反対声明も出した。生徒会も署名を集めているようだ。反対意見を述べた人も含めて、将来構想委員会は統廃合前提で会議を進めている。
「子どものために」という言葉を私たちも管理職も使っている。「子どものために」という正論は、どういうふうにでも使える危険性がある。本当は教育に金をケチって教師を多忙化させるだけの「特色化」は、何の「子どものため」にもなっていないのだけれど、それが見えなくなるところまで私たちは追い込まれている。こんなままでは私たち教師は潰されてしまう。仕事をこれ以上増やさないことが大切。管理職が新しく持ち込んでくる仕事は拒否しよう。教師が教育を考えるゆとりを取り戻そう。
時間割が硬直化し、5時間授業も当たり前になっている。出欠も成績処理もすべてコンピューター化されているので、何だかコンピューターに使われている感じがする。
「学校評価」について管理職が言い始めている。学校現場になじまない「共通項目」を押しつけてくる県教委は、私たちの現状について、何も見えていない。
長期留学制度を検討し始めた管理職が、教師の旅費をPTAに頼んで断られ、同窓会から捻出しようとしているようだ。強引に事を押し進めているようだが、こんな事は許されるのか?
県の指導主事が来て、「教育改革の流れ」という研修会を行った。官僚的説明に終始し、こちらの質問に対しては「お手柔らかに」と言うだけでまともに答えられなかった。
中身がわからないまま、県教委の引く基本路線に乗ってしまっている。
「学校評価」の問題でも、校長は、
「教員の評価に繋がらないし、これは大したことじゃないんや」
と言っている。学校はただでさえ研究指定をたくさん抱えててんてこ舞い。この上、魂を抜かれたそんな作文まで背負わされては、誰かが病気になる。仕事は精選しましょう。この辺で、何かやめましょうよ。地域や子どもを視野に入れて、という焦りはあるが、このままではそんな視野は持てない。
(承前)机上の作文と化してしまうような、一番しょうもない形で受けてしまうと、ただ多忙化に拍車をかけるだけだ。このままでは、学校が差別選別化され、人気のない学校はリストラされていく、という県の方針のままに進む。学校評価は、「共通項目の押しつけ」を許してはならない。それをどう押し返すか、だ。頑張ろう。
私の学校は統廃合によって今年で終わり。校長は学校評価について、条文を読み上げ、委員を委嘱したが、「一体何のために?」と問い詰めると、スッと引っ込めてしまった。
国会議員は総括も取り組みもなく新しいことをどんどん出してくる……まるで学校みたいやな。学校評価の問題もそうだが、評価のためにどんな情報が出されて、どんな方向性が指定されているのか、が問題。
尼崎セクハラ裁判で、T元教諭は県に採用され、6年の「研修所駐在」のまま退職金満額を得て退職した。県は「Tは教頭試験に合格した優秀な人材で、学年主任や教務部長を歴任してきた」から採用した、と言った。県は、そんな発想をしているのだ。
臨時校務員について、2年連続勤務を本人も希望し、校長もその必要性を認めていたが、総務課担当で、「それはダメだ、1年限りだ」とのことで玄関払いだった。校務員は学校に居ることが大切なのだ。民間委託では学校は荒れる。
不適格校長を何とかできないか。前校長の人事はひどかった。「もっと近いところへ」と希望を出した人をさらに通勤困難なところへ飛ばす、希望通りに異動できたと言われてふたを開けると、「そこはダメだ」と言っていたその高校だった。「あなたを異動させる」と通告して脅す。ヒアリングのメモを取らず、「そんなことは聞いていない」と言う。
異動規模が小さくなってきたように思う。少なくなってきた分、常勤講師がかぶっているのではないか。その異動を見てみると、これはひどい、と思えるものもある。ほんとうに県は教育のリストラをあたりまえのように進めている。
統廃合計画に反対して、PTAも協力して3万筆の反対署名を集め、市の計画に歯止めをかけられた。父母や卒業生の力は大きかった。職場全体としても反対の声を挙げた。校長が、PTAの会に出席して「こういう政治的な運動は学校の名前に傷が付く」と言ったが、言下に「校長は黙っといてください」とPTAからはねつけられた。
私どもの学校(分校)では、新入生14人。秋には募集停止が発表されるかもしれない。困難な生徒も来るので、生徒指導の加配がある。7・8人の教員の中に塩漬けのやり手が来ると混乱する。いい人なら本当に助かる。
分校も一校として考えよう。分校も、人的にも財政的にも支援してほしい。教委は為すべきことを為してほしい。
昨年10月、「本校を総合学科にする」と校長が断言した。分会は反発し、学習会を開き、勇気を持って地域に打って出た。地域の人々の力のすごさを感じた。ただちに「守る会」が発足し、その会長に卒業生が就任した。校長との会談、県教委との会談、記者クラブとの会見……。学習会には100名もの参加。そして、今年度は、県を断念させた。
当初の目的は、「本校に総合学科を持ち込まない」であったが、今の目標はそれを大きく超えて、「地域とともに教育について考える」ことへと広がっている。
編集後記
★18日の支部委員会に引き続き、21・22日の本部定期大会が行われ、県下全域のいろんな学校の実状や分会の悩みや活躍を聞くことができた。★県が押し進めようとしている学校改革が、一体現場でどのように受け入れられ、その結果どのような状況を生み出すに至っているか、ということが見えてきた。★各出席者の生の声の一部を、とりあえず匿名の形になるように、私の取り続けたノートから再現した。匿名にするのは、このニュースが職場分断のためのあら探しとならないための配慮である。私たちは、妬みや嫉み、責任の押し付け合いや言い訳や過剰防衛等への誘惑からなかなか逃れられないものだから。★県の指令を無理矢理でも実施することを至上命令とする地上げ屋校長がいる。地上げ屋というのは、その後その学校は学科編成変更や統廃合の対象になるからである。職員の健康も学校の未来も守らないことについて、校長はどんな言い訳をするのだろうか。(meiro)
県高支部ニュースNo.06より