大会宣言
2004.07.03 神戸県立支部定期大会
「備えあれば憂い無し」という無責任極まるキャッチコピーで始まったクーデターは、憲法を無視し、イラクに自衛隊を派兵し、具体的内容に立ち入った有事法制関連法案が成立するところまで来てしまいました。その成立の前には、「百年安心」という、これも無責任極まるキャッチコピーで始まった年金法案が通過・成立しました。しかし、この年金法案は、衆議院通過後に、シミュレーション・データの不備が次々に出て来ました。にもかかわらず、自公政府は、参議院を強行成立させるという、何でもありの異常さを国民の前にさらけ出しました。また、マスコミの論調も右往左往を繰り返し、国民に危機を伝えることができないままです。
クーデターはまだ続いています。小泉首相は、事前に一切の説明もせずに、ブッシュ大統領に「自衛隊は多国籍軍に参加させる」と決定し、その既成事実をテコに法令の辻褄合わせに取りかかっています。まるで、アメリカの日本総督であるかのようです。
こんなにも無責任でずさん、しかも危険な政権は、かつて聞いたことがありません。今や、有事法制成立によって、平和の意味は、「戦時」に対する「平時」(戦争のない状態)に変わってしまいました。そして「平時」においても、アメリカ軍への人的物的援助を始めとする軍事的参加が可能となりました。事実、小泉首相は、党首討論において、「憲法を改正して米軍と行動できるようにすべきだ」とまで言い切っています。
道はどんどん険しくなっています。でも、このような事態を許す訳にはいきません。ここで歯止めがかからなければ、教育基本法の改悪、その後に憲法改悪の国民投票へと道は直接続いています。さらに、その後は、教え子に戦場への道を開くことになってしまいます。
教育現場では、教育行政による統制がじわじわと私たちを攻めてきています。東京都では、国旗国歌に関連して、300名もの処分者を出しています。また、教職員の勤務評定にも連動する学校評価の動き、予算をかけないまま強制されつつある「各高校独自の特色化」という名のキャッチセールスの動き、自主研修を潰して官製研修を強制する動き、等。
そういうなかで、私たちの現場における勤務は多忙が当たり前のようになり、「教育は不当な圧力に屈することなく、国民全体に直接責任を持って行う(教育基本法)」ことが困難になってきています。

一方で日本は「戦争できる国づくり」へと坂道を転げ落ちつつあり、他方で教師はもの言わぬ・言えぬ状態に押し込められつつあります。このままでは、私たちや子どもたちの、平和に生存する権利でさえも「いつのまにか、気がついたときには既に、失われていた」ということになってしまいかねません。
声を出しましょう! 声を合わせましょう! 連帯しましょう!
私たち自身の「平和に生存する意味」が、そして子ども達の「生きていく未来の価値」が、私たちのこの困難な闘いに賭けられているのです。私たちは、生徒をロボットとして育てないためにも、決して、私たち自身がロボットになってはいけません。今再び、教え子を戦場に送らないことを誓い、次の諸点を中心に取り組むことを宣言します。
一、憲法・教育基本法改悪阻止
一、三〇人以下学級実現
一、安心して働くことができる賃金・労働条件の改善
一、父母・県民・他労組との幅広い共闘と連帯
二〇〇四三年七月三日
兵庫県高等学校教職員組合
神戸県立支部 二〇〇四年度支部定期大会
県高支部ニュースNo.12から