『事実と真実の違い』と
『人間の安全保障』について
11・3憲法集会のキーワード
報告:吉田耕三(神戸北分会)
今年の憲法集会は、
「今イラクは・・・」(久保田弘信:フォトジャーナリスト)
「新しい『安全保障』観の確立に向けて」(浦部法穂:名古屋大学教授)
の2つの講演がありましたが、いずれも時機にかなったものでした。
まず、久保田弘信さんは、最近のイラクでは、米英に続いて日本が第3番目の敵国だと思われ始めている様子を、自分が撮ってきた写真やビデオを紹介しながら話しました。
また、最近の日本のマスコミは、久保田さんが撮影してきた写真を含めて、イラクの真実をできるきるだけ伝えないようにしていると話し、
事実(の一部)を伝えることと真実を伝えることは違う
ことを強調しました。
ファルージャ総攻撃開始の前日、11月7日、ある友人が「(国連のアナン事務総長が中止を要請していた)ファルージャの『掃討作戦』は、『皆殺し作戦』ではないか。」と言ったことを思い起こしています。その人の先見性と自分の不明を反省しています。
もう一つの「新しい『安全保障』観の確立に向けて」の講演では、
「人間の安全保障」と「国家の安全保障」は分けて考える必要がある
ことが強調されました。
私たちが望んでいるのは「人間の安全保障」です。全世界の国民も同じはずです。
1994年、国連の機関「国連開発機構」が、「人間の安全保障」の重要性を提唱しました。ところで、日本国憲法は、前文で
「われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。」
としています。すでに約60年前から「人間の安全保障」の重要性を高らかに宣言しているのです。
政府は、「人間の安全保障」と「国家の安全保障」を意図的に混同して、「安全保障のため」に、「憲法改正を」とか、「自衛隊の海外派遣を任務の一つに」とか言っています。だから最近、政府が安全保障を言う度に、「人間の安全保障」が脅かされているのではないかと感じています。
安全保障という言葉で混乱させられないためにも、「人間の安全保障」という考え方は、重要なキーワードとして必要です。
ちょっと待ってよ町村さん!!
「人間の安全保障」はどこに!?
町村信孝外相は、14日午前のNHK番組で、12月14日に期限を迎える自衛隊のイラク派遣の延長問題について、
「自衛隊員に危険が及ぶかもしれないから引き揚げますという選択が、国際政治条理の中であるんだろうかなと思う」
と述べ、撤退困難との認識を明らかにした。
【共同通信:2004年11月14日12時05分】
|
だからその国際政治条理の中で、オランダも危険だからサマワから撤退するんだって!!
オランダ軍の一人ひとりは、決して「オランダ国益」の駒ではないし、戦場での数合わせのための「十把一絡げ」じゃないのだから。訳のわからないもののために、死ぬ危険を強制するなんて誰にもできない。
これ以上何人殺せば気が済むの?
人の命はお国のためにあるんじゃないんだよ!!
ましてや、あんたらの都合に合わせた机上の駒なんかじゃない!
県高支部ニュースNo.24より