確定継続交渉の山場を前に
書記長 小野泰司
昨年11月16日の確定交渉「最終回答」において、継続課題となっていた、「給与構造改革」部分の交渉山場が、いよいよ2月8日〜9日早朝にかけて行われます。この間の神戸県立支部内の組合員、そして一部管理職も含む未組合員の皆さんの確定勝利に向けた奮闘に心より敬意を表します。教職員の生活と、兵庫の教育の行く末がかかった歴史的ともいえる確定山場を前に、あらためて闘いの意義を明らかにしておきます。
県高支部で1000筆超、全県で6000筆超の署名が示すもの
高教組本部拡大闘争委員会は、この確定勝利に向けて、全県で過半数を超える署名の取り組みを提起しました。ここ10年来の最高の署名数が4500筆(2000年確定、12月昇給延伸導入時)です。教職員の半数を超える署名数は5500筆、これまでの最高に1000筆上積みしなければなりません。そして、県高支部ではこの提起を受け、支部での目標を1000筆に設定しました。昨年11月の確定署名で、目標としていた700筆を初めて超えたばかりでの1000筆の目標です。実際にどうなるのか、予断を許さない状況でしたが、歴史的確定を迎えるにあたって、やることだけはやりきろうと、支部執行委員会で確認し、署名に取り組みました。
「なぜ、賃下げなのか、その理由が全くわからない」
「査定なんかされれば、職場がさらにぎくしゃくする」
「そもそも、管理職に正確な査定なんてできるのか」
「家族の分も署名させてほしい」
各職場から上がって来る報告は、県教委に対する怒りと不満、そして「がんばってほしい」という組合への励まし、それらが一体となりながら、その矛先は「給与構造改革」へとしっかりと向けられたものでした。一部管理職も署名に協力してくれました。教職員の生活や兵庫の教育を守ることは、立場を超えて共通する課題であることが明らかになりました。
そして、2月2日の署名提出集会で提出した署名は、県高支部で1031筆、全県では6089筆で、ともに目標を達成し、教職員過半数を大きく超えました。まさに、歴史的確定闘争における歴史的署名となったわけです。県教委が、教職員過半数を超えるこの署名をどう受け止めるのか。少なくとも受け流すことができない状況に追い込まれていることは明らかです。
なぜ県教委は、大幅賃下げと査定昇給を強行しようとしているのでしょうか
そもそも、なぜ県教委は私たちの賃金を大幅に下げたり、査定昇給制度を導入しなければならないのでしょうか。県教委、そして兵庫県の主体的な判断ももちろんあるのでしょうが、主に政府、文部科学省の「圧力」による部分が大きいことははっきりしています。昨年11月16日の「最終回答」で、確定継続の理由を「人事院規則ができていないこと」と「他府県の動向が明らかでない」としたことがそれを物語っています。大幅賃下げがこの間の人勧の官民較差からいえば全く道理がないこと、そして査定昇給が教育に決していい結果などもたらさないこと、これは、県教委自身もよくわかっていることです。しかし、政府や文部科学省の「公務員制度改革」という「圧力」の前に、このような道理さえ、投げ捨てようとしているのが、今の県教委の姿であり、「給与構造改革」の実相なのです。
過半数を大きく超える教職員が「ノー」、いま県教委こそが岐路に立っている
しかし、県立学校の過半数の教職員は、県教委の姿やその手法に対して「ノー」を突きつけました。多くの教職員が、自分たちの生活を守ること、それだけではなく、この賃下げに全くの道理がないことを見抜き、そしてそれが兵庫の教育破壊へとつながっていることを敏感に感じたからこそ、これだけの署名が集まったのです。つまり、今、県教委こそが、大きな岐路に立たされているのです。教職員の願いや、兵庫の教育の発展を真摯に考える立場に立つのか、それともそれらに背を向けて、「道理なき」政府、文部科学省に追随するのか。県教委にとって、このことがこれほど鮮明に教職員から突きつけられた確定闘争は、これまでなかったと思います。
県教委は教育行政としての責務を果たす時
今、県教委のすべきことは、政府、文部科学省からの不当ともいうべき地方自治への介入に対して兵庫の教育と教職員を守ること以外にありません。教職員の長時間過密労働、それに伴う精神疾患等の増加、少年犯罪や「荒れ」など山積する教育課題、この解決こそが喫急の課題であり、「給与構造改革」の強行が、課題解決どころか、取り返しのつかない悪影響を与えることは目に見えています。だからこそ、かつてないほどの署名が集まったのであり、県教委はこのことを、しっかりと受け止め、誠実に対応する責務があります。私たち教職員は、今、県教委が教育行政としてどのような判断を下すのか、しっかりと見定めているのです。
1031筆を数えた署名は、今も増えています(2/6時点1051筆)。県高支部執行部は、最後の最後まで、署名に込められた思いを大切にして、確定勝利に向けて奮闘する決意です。