ゆきとどいた教育をすすめる 3000万署名運動学習交流集会
「つくろう!教育基本法の生きる学校を」
7月17日,中央労働センターにて,表題の集会がありました。講師には,日本高等学校教職員組合(日高教)副委員長の工藤毅氏を迎えました。17年前から取り組み続けた運動は,「財政難」の時代ににもかかわらず,“少人数学級”と“私学助成”とを進めてきました。兵庫県議会でも「小1〜小4を35人学級に」(自民党)の提案に,吉本教育長は「前向きに検討する」と答弁しています(2005.11.30神戸新聞)。
一方で小泉「構造改革」では,国庫負担減で教職員数減(教職員の標準定数法の生徒減少数以上の削減。4年間で3万人以上)を提案し,中教審総会で赤田英博(日本PTA全国協議会会長)から「PTA・教育関係者による署名など民意を無視するもの」と批判が出ています。工藤氏は,3000万署名運動が作りあげた教育的価値を以下のようにしています。
『子どもは社会の宝』というのであれば,“教育”事業は,私事・自己責任ではなく,公の事業として進めるものであり,“グローバルスタンダード”の中では,無償教育は当たり前。国際人権規約(A)13条bc(中等教育の無償化(授業料、教科書も)等)への日本政府の保留の撤回を求めなければならない。就学援助家庭が急増(1/3朝日新聞)し,授業料が払えずに退学する生徒、授業料減免者・滞納者が3年間で4倍(日高教調べ)に。高校統廃合や学区自由化で通学費が問題となる生徒も急増。さらに大学に合格しても入学金・授業料が払えずに辞退(2/17朝日『入学する学力よりも学費』)という状況がある。
教基法「改正案」は,教育行政に対する要求は,「行政に対する不当な介入」とされ,また,家庭の責任を第1にし,行政の教育条件整備義務をはずしている。・・・「自己責任と競争」の「構造改革」が生み出した「貧困と格差」の広がりに国民的な関心と怒りが広がっている。マスコミもごまかしきれず,与党も見かけ上の変化を出すしかなかった。教育費問題が「国のありかた」、未来に直結する国民的な要求になる広範な条件を作りだしている。『すべての子どもにゆきとどいた教育を・教育費は無償に』の3000万署名運動は,教育要求に止まらない「国のありかた」に直結するもの。
講演後,集会に参加者から以下のような報告がありました。
・兵庫の私学の4割が『授業料軽減制度(所得500万以下)』を利用(県内私立高校教諭)
・2ヶ月の給食費滞納で「来月から給食は食べられない(市教委の通知)」(姫路市内父母)
・授業料減免が全校生の13%(1999年)→31%(2006年) (尼崎市内の県立高校教諭)
学校で「学ぶこと」「食べること」に何の不安もなくできるようにするのは,教育基本法では,国の責任。3000万署名は,基本を訴えているともいえないでしょうか?
2006県高支部ニュースNo15より
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