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今、なぜ教育基本法・憲法か 教育基本法と憲法改悪に反対する草の根運動−西宮の市民集会から−(神戸県立支部)

2006年09月12日



教育基本法と憲法改悪に反対する草の根運動−西宮の市民集会から−

今、なぜ教育基本法・憲法か

 自民党総裁候補が,教基法・憲法「改正」を主張し動きが加速しています。一方,各地で“草の根”の反対運動が展開されています。
 その一つ,9月10日には西宮教育基本法改悪阻止ネット主催で,表題の講演が,竹内常一國學院大学教授からありました。以下に講演の一部を抜粋します。

教基法西宮集会















「(改憲派は)教基法2条が一番やっかい」

 政府案は,現行の第2条「教育の方針」を削除している。この2条には『教育の目的は、あらゆる機会に、あらゆる場所において・・・』とある。これは,子どもだけのことではなく,大人も含めてすべてが含まれる。これを削除することですべてが(思い通りに)やれてしまう。
 続いて『学問の自由』を私たちは当たり前のことと考えている。が,森有礼でさえ,「大学での学問は自由。しかし教育は別」としている。(戦後の)文部省も教育は別としたから,家永教科書裁判のようなことがある。一方の意見を「教育は別」と封じ込めるのがいいのか。
 『実際生活に即し』,教育は実生活に即してしなければ教育にならない。今でも学校では現実のことを教えていないことがある。『自発的精神を養い』は,自分で考えを持ちなさい。他と違っても構いませんの意味。『自他の敬愛と協力』は,『自発的精神』で意見が違ってもお互いに尊重して協力し合うの意味。
 教基法を制定した人々は,教育は単純に多数決で決着をつけるべきではなく,話し合うことが大切としている。話し合うことを通じて,『文化の創造と発展』と形作らねばならないとしたのに,「改正」論者は,密室で一気呵成にしょうとしている。2条を削除すると,(政府は)思い通りにできる。だから2条が一番やっかい。
 教基法が作られた時,まだ「教育勅語」が(廃されず)生きていたので,第1条「教育の目的」ではっきりさせた。普通の人間が兵士になって非人間となる。人間は,非人間になりやすいから人間らしく生きるために追求する必要があり目的としたが,(その大切な箇所が)削除されている。また,1条から「平和的な」の文字も削除されている。
 1条「教育の目的」で,教育によって社会を改造し,一方で,2条「教育の方針」で,社会よって教育を改革するの意味があり,この両条文が(牽制し合っており)両方とも必要。しかし,政府案は,2条を廃し,「教育の目的」で,教育によって社会を改造する。(すなわち)国家による統制ができるようになる。また,2条が作り上げた社会に対しての「全体の奉仕者」であり,「不当な支配に服することなく国民全体に」と他の条文にも関連している。
 「国民みんなで考えて・・・」との意味の2条を削除し,「国民は考えなくてもいい。国家が作ってあげます」とする改正案。ここに政府案は,「我が国と郷土を愛する」を挿入しているが,「郷土を愛する」という人の自然的な感覚を使って,並行させて「我が国」と入れている。教育勅語でも「忠孝」と親への自然的な情を入れてそれを高めて「忠君」につなげた。
 ・・・と,竹内氏は教育基本法2条の重要性を説かれました。

(抜粋は講演で記録したメモからのもので,文責は竹内氏にはありません。)

第2条 教育の目的は、あらゆる機会に、あらゆる場所において実現されなければならない。この目的を達成するためには、学問の自由を尊重し、実際生活に即し、自発的精神を養い、自他の敬愛と協力によって、文化の創造と発展に貢献するように努めなければならない。


2006県高支部ニュースNo16より


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