教育基本法と憲法改悪に反対する草の根運動
ー「はばたけ9条の心」に向けてー
憲法をめぐる情勢と私たちの課題
講演:小森陽一 2006.09.29 於:勤労会館
■今年の11月3日は、非常に大事な日
昨日(9月28日)安倍新首相は「教育基本法特別委員会」を設置しました。この「特別委員会」は、いつでも何処でも開けるからです。また、どんなに重要な法案も、70時間の審議を経れば、充分な審議をした、ということで、国会に上程することになっています。既に、前国会で49時間の審議を経ています。だから、あと21時間です。
ちょうど、11月3日あたりが、天下分け目の日となるでしょう。今、11月3日に大集会を開くとしているのは、兵庫と広島です。1万人と公表しているのは、兵庫だけです。これが成功すれば、日本全体に勇気を与えることができます。ぜひ、成功させましょう。
■安倍政権について
現在最も危険な政治家が首相になりました。
1.テレビを中心としたマスメディアで、排外的なナショナリズムを煽る
2.歴史認識を徹底的に否認
3.徹底した対米従属
■教育基本法と憲法
安倍新首相は、公約として「教育改革」を掲げていて、内閣の顔ぶれも、最も右翼的な布陣です。この「教育改革」のねらいは、まず、教基法改悪にあります。教基法と憲法は前文がついています。前文とは、その条文を、この前文に基づいて解釈せよ、ということなのです。勝手な解釈は許さない、ということです。教基法の前文は、憲法との繋がりを謳っています。教基法改悪の第1の主眼は、この憲法との繋がりを断ち切ることです。だから、改悪案は、前文を形骸化しています。
ところで、帝国憲法では、唯一の主権者は天皇でした。でも、帝国憲法のために、明治天皇は立憲君主になった。つまり立憲主義の枠組みをはめられたのです。だから、国民を臣民にするために、つまり心を支配するために、教育勅語が生まれた。この教育勅語によって、日本は、国民総動員が可能になったのです。改悪教基法は、その復元です。
■憲法9条
現行の憲法9条1項は、国連憲章を背景にしています。そして、国際平和を「誠実に希求」し、「国権の発動たる戦争も放棄」し、「陸海空軍、その他の戦力はこれを保持しない」と、9条2項となります。これは、国連加盟国への呼びかけになっています。
アメリカの要求が、なぜ9条が変えられようとしているのか、ということの一番大事なポイントです。日本が「戦争の放棄」を放棄し、自衛隊を自衛軍にし、集団的自衛権を憲法に明記すれば、アメリカは、自分の戦争に日本を常に巻き込むことができる。
こんなことのために9条を変えるのか? ということなんです。憲法を変える、ということは、このことです。憲法とは、もともと国家を縛るためのものです(立憲主義)。自民党憲法草案は、それを否定しています。これは、憲法クーデターなのです。
2006県高支部ニュースNo19より
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