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歴史を鑑として未来を創造する 教育基本法と憲法改悪に反対する草の根運動−9・18中日友好の集いから−(神戸県立支部)

2006年09月26日


教育基本法と憲法改悪に反対する草の根運動
−9・18中日友好の集いから−

歴史を鑑として未来を創造する

〜再び日中の若者が銃を向け合わないように〜

 8月15日が敗戦(終戦)の日であることを知らない日本人はいないでしょう。また,12月8日(日米開戦)、8月6・9日(広島・長崎への原爆)を何の日かを知っている方も多いと思います。でも9月18日が何の日か知っている方は少ないのでは?・・・

 1931年9月18日、関東軍(中国東北地方に駐留の日本軍)は,奉天(今の瀋陽)郊外で南満州鉄道を爆破し(柳条湖事件),これを中国軍のしわざとして開戦しました。「満州事変」と言われる日本軍による中国侵略が始まった日です。中国での呼称は「九一八事変」。

 9月18日,神戸中華会館にて中国駐大阪総領事後援で神戸中華総商会主催で,「2006年度 9・18中日友好の集い」が開催されました。開会にあたり黙祷が捧げられました。中国の方がいかに9・18を捉えているかの証しでしょう。今年は満州事変より75周年です。

「靖国参拝は侵略戦争に対する美化」

 黙祷後の挨拶には,中国駐大阪総領事の羅田弘氏より以下の挨拶がありました。
 首相の靖国参拝、形は心の問題と言われるが,本質はあの侵略戦争に対してどう評価するかに係っている。私に言わせると靖国参拝は侵略戦争に対する美化ではないか。一国の総理が参拝したのは単に心の問題ではない。日本では350万、中国では3500万人の死傷者があり犠牲となった。歴史を直視せず美化した思考では本当の平和にならない。歴史認識の問題。これを「水に流す」はできない。歴史を忘れずに歴史を鑑として未来を開く。友人は選ぶことはできても隣人は選ぶことはできない。(中日は)仲良くするしかない。

中日友好の集い

























「教基法」改悪で「つくる会」の教科書に書かれている教育が全国で

 この日の集いでは,日本の侵略の歴史や「平頂山事件」の記念館の映像等のビデオ上映もありました。また,集いの協賛には多方面の団体が名前を連ね,その中から「子どもと教科書兵庫県ネット21」が特別報告をしました。報告をされた福田秀志氏より以下の原稿を頂いています。

 「9.18」、ほとんどの日本人にとっては、何の日か知らないのではないか。1931年9月18日、いわゆる「満州事変」と呼ばれ、本格的に中国への侵略を開始した日である。二度と、日本と中国両国が戦争をすることのないように、歴史を鑑として未来を創造しようとする日である。私は、「子どもと教科書兵庫県ネット21」の代表として、『歴史教科書問題の現状』と題して短時間ながら、報告させていただいた。「つくる会」の教科書採択をめぐる2005年の攻防、この教科書の危険性、次期首相になるであろう安部晋三と「つくる会」の関係、安部晋三が執念を燃やしている「教育基本法」改悪がされれば、まさしく「つくる会」の教科書に書かれている教育が全国で行われることを意味することを報告した。日本と中国が歴史認識を共有し、東アジアの平和を実現していくには、絶対に「教育基本法」改悪をさせてはならない。もうすぐ始まる臨時国会での闘いが正念場となる。私たちは、安倍晋三のタカ派発言に驚きと恐れを抱いていることは事実であるが、今の世論の変化を的確につかめば、「教育基本法」改悪を阻止することも十分可能だと思う。共に頑張りたいと思う。 

会場から“南京虐殺”を否定的に発言する質問も

 司会者からは,「安倍さんは『靖国を歴史家に委ねる』としています。また,教育基本法、憲法の改悪を進めようとしています。(この集いは)この歴史の流れの後退に立ち向かうための集会でもあります。」と集いが進められていきます。教基法、憲法の改悪問題は,日本人だけの問題ではなく,在日外国人、周辺諸国の方々にも大いに関心のある重要な問題となっています。
 集いのなか,会場から発言を受け付ける時間がありました。会場から中には,「さっき総領事が「中国では3500万の死者が」と言ったが,南京虐殺が30万としても,そんなのが100カ所もあったというのか。“北京大虐殺”とかがあったとでもいうことか」とある意味勇気ある、しかしあまりにも無知な発言で,集いに水を差す事態がおこりました。会場からこの発言を批判する怒りと戸惑いの声が聞かれはじめたころ,司会者は「3500万の死者ではないです。死傷者と言ったんです。ここは大きな違い。それと,南京虐殺だけじゃないんです(虐殺があったのは)。ベトナム戦争の時に「ソンミ村事件」があったと思いますが,あんな虐殺が,南京に至るまで村々で,その他にも各地で100名程度の村が虐殺された例が多数あるんです。各地に“小南京”“中南京”がたくさんあったんですよ。・・・よろしければ,この後ゆっくりお話ししませんか?」と紳士的に回答されていました。発言された方は,その後すぐに会場を退出されたようですが,毎年このような発言をする方がいるとのこと。・・・集いは,司会者の以下の言葉で閉会となりました。

 「中日の若者が,武器を持ち,再び銃を向け合わないようにする。このために,私たちは歴史を鑑として未来を創ることをしていかなければなりません。」


2006県高支部ニュースNo18より


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