参議院で阻止する大きな力を身につける集会に
2006年度 兵庫県教育研究集会
教育基本法「改正」案が衆議院で強行採決された直後の11月18日。明石市の産業交流センターにて今年度の教研集会(全体会)が開催されました。表題は,会の司会者からの強い意志。 今集会は,戦後60年のなか,教育に向けられた最大の危機(=教基法改悪)を阻止するための教研となりました。
記念講演『教育基本法のいきづく学校と地域』
(勝野正章 東京大学)
現状の教育は教師が子どもからも保護者からも地域からも引き裂かれている。財界からの要望で教育をサービス化し「値踏み」させる。「バウチャー制度」で子ども親が学校を「買い」,子ども数によって予算が決まる。教師は親からの“いちゃもん”で信頼できなくなっている。数値によって計れるわけでないものを,形式的な学力・体力を評価され結果責任が厳しく問われる。(こういう状況から)教師は引き裂かれる。近年,教師のバーンアウト(燃え尽き症候群)は減少したが,生徒・保護者との関係を絶つことで生じている現象ではないだろうか? 授業がうまくいくためにも人間的つながりを大切にしてきた日本の教師。部活動や家庭訪問など他国にはないつながりが,どんどん狭められている。
教育基本法の改悪は簡単に言うと,教育を権利で無くならせ,国家の経済競争力を高めるためのものにするものに変える。現行の教育基本法の「国民に直接責任を負う」は,国家ではなく,教室で子ども・保護者に向かうためのものとして書かれている。しかし,教師の身体の向きを肩を鷲掴みにしてくるっと変えるということ。国家・行政にむいた教育が求められる。安倍首相は現在の教育問題を解消することはせず,さらにひろげようとしている。
学校と保護者とがバラバラにされ信頼が失われて,「全国一斉学力テスト」も「教員免許更新制」もこのレトリックに含まれる。学校は「選ぶ」「選ばれない」の判定に力を注ぎ,国は「品質管理」という手法を用いる。これとは別の方法を見出さないといけない。
それは,「つなぎ役・コーディネータ」としての教職員。子どもと子ども、子どもと保護者、保護者と保護者をつなぐ役割に。そのために子どもの声を聞く事が必要。
滋賀県の小学校では,子どもと合意の上で授業をづくりあげる実践。ここではやりにくいように思うかもしれないけど,すでに9年以上の授業を受けてきて何がいいか一番わかっているのは生徒。子どもの声を聞いてすることで子どもが育つ。埼玉県では全県立学校に「学校評価懇談会」があり生徒代表も入る。県立学校だから知的障害の学校の生徒も代表として入っている。和歌山県では,ブログを使った学級日誌で保護者どうしも(ブログが使えない保護者には必ずプリントを渡し)やりとりができ理解し合っている。西宮市の小学校の「親たまの会」(保護者同士の居場所づくり、保護者どうしが安心して話せるようになって学校の垣根が低くなった)には,学ばせてもらった。
教員どうしがつながること、さらに保護者・地域とつながることが大切です。
(集会のメモからで文責は発言者ではありません。)
2006県高支部ニュースNo26より
写真は日本の音楽と似たところのある南米の音楽・楽器も演奏。“タンタナクイ(ケチュア語で出会い)”のみなさん
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