「この峠の向こうには春がある」
神戸市人権問題研究集会に参加して
神戸人権交流協議会事務局長の森元憲昭さんが基調報告で、「解同」問題と同和問題を区別すること、「解同」問題は同和問題解決への大道に積み上げられた「汚物」のようなものであり、この「汚物」を清掃することが同和問題の最終的解決を早めることになると報告されました。「同和利権」、「同和犯罪」の報道は同和行政全体の評価や運動団体の努力に水を差すという意見もあるが、「この峠の向こうには春がある」と立場でがんばろうといったのが印象に残りました。
記念講演では、「解同」問題についてフリージャーナリスト寺園敦史さんが『自治体を腐敗させた「同和利権」の真相』と題して、京都市の職員の不祥事を例に挙げ、その原因の一つが、同和「選考採用」にあることを解説されました。「選考採用」とは、運動団体が京都市に運動員を推薦し、それを受けて、京都市が自動的に採用するという制度で、事実上それらの職員の採用権を運動団体にゆだねた制度であったとの事でした。
また、同和行政を利用した解放同盟などによる犯罪、無理無体こそが、今日の部落問題であり、解決は決してかんたんではない。長期にわたりくり返されてきた不正常な同和事業は、行政機構全般に悪弊をもたらし、不正を容認、隠蔽してしまう体質を生み出してしまった。たとえ同和行政が終結したとしても、これらの歪みは残されたままなのだと話され、その是正のためには、特効薬はないが、同和行政をやめさせ、全解連、解同の別なく行政への監視を日常的に行う、同和行政専門の市民オンブズマン活動が必要だと締めくくられました。
2006県高支部ニュースNo27より
↓のじぎく会館3階の大ホールを埋め尽くした全体会会場。若干、立ち見が出る程の大盛況で,今回のテーマへの関心の高さが伺えました。
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