07年 年頭に当たって
組合員の皆さん、明けましておめでとうございます。
除夜すぎて なほなすことの 多くあり(山口波津女)
模試の問題で見たのか、教科書にあったのか定かではありませんが、毎年毎年、年の暮れになるとこの句が浮かびます。昨年は特に、県教委が障害を理由に勤勉手当を削減した星陵高校問題、今春から実施される鈴蘭台高校・鈴蘭台西高校の統廃合問題、兵庫県の高校教育「改革」、教育基本法「改正」等々があり、なおさらこの感を強くしました。
日本語の特性でしょうか、「改革」、「改正」というと何となく「今までより良くなる」というイメージで、その間違いを正すには千言、万言を費やさねばならず、労力がいります。
そういう中、小泉元首相は国会での答弁に見られたように、イラク派兵をめぐっては「自衛隊の行くところが非武装地帯」、年金加入問題では「人生いろいろ、会社もいろいろ」とはぐらかし、「国を愛するのは当然じゃないですか」と「愛国心を強制しようとする」ことを簡単な一言でごまかしました。
こういうごまかしに対抗する私たちの武器は記憶し、想像することです。
たとえば、核兵器の開発を口にする閣僚が出てきましたが、核兵器によって放射能を浴びた人間がどうなって死んでいくのか、広島・長崎を待つまでもなく、原発の事故被害者を見れば想像に難くありません。99年日の丸・君が代が法制化されたとき、政府も文部省も「これは強制するものではない」といっていたことも忘れてはいません。また、長期休業中の研修報告書が1日につきA4版1枚になった職場でも「書く量が問題ではない。内容がわかればいい」といっているのではないでしょうか。それが2,3年後にどうなるのかはたやすく想像できるでしょう。
そして、できればこれらのことに対しての意見を署名の形でも、投票でも、言葉や文書にしてでも示すことです。
今年は統一選挙の年です。鈴高・鈴西問題では、北区に一人でも鈴高・鈴西の統廃合に反対する県議がいたら、教育基本法「改正」の国会でもう少し野党議員がいたらと、悔しい思いをしました。私たちの意見を票数にして表しましょう。
憲法を守るためには今年の統一選挙が山場になります。その選挙で今の「改革」の流れを変え、さらにすすんで、私たちの教育改革を実現できればすばらしいことです。
今日のように、定年を迎えた方をうらやましく思うような重苦しい職場を、これから教員になろうとする若い方々に残さないのが私たちの務めです。定年を迎えた人がもう少し現役でいたかったなと思えるような職場を作るようがんばりましょう。今年をその第1年目にしましょう。
新教育基本法の公布・施行にともなう教育振興基本計画の兵庫県版の策定や主幹教諭の導入、ホワイトカラーエグゼンプションなど難問は数々ありますが、今教えている生徒や子供が日本の未来であることを肝に銘じて、今年1年がんばります。
2006県高支部ニュースNo31より
|