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欧州は戦争を望んでない/イラク攻撃するな/伊100万人集会 さらに行動を

2002年11月12 日


 イタリアのフィレンツェで六日から開かれていた初の「欧州社会フォーラム」は十日、閉幕しました。会場では米国が狙う対イラク攻撃への批判が相次ぎ、九日の欧州平和大行進には主催者発表で百万人(警察発表四十五万人)が参加し、戦争反対を訴えました。

 (フィレンツェで島田峰隆)

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<9日、フィレンツェで行われた欧州平和大行進の終結集会

 「きのうのデモは欧州が戦争を一切望んでいないことを明確に示しました。米英が戦争を強行しても、欧州の国民の名によるものではありません。今後も戦争反対の声を広げましょう」

 十日のフォーラム閉幕集会で英国の平和団体「戦争ストップ連合」の代表が訴えると、約三千人が割れるような拍手でこたえました。

ベランダからも

 実際、九日の平和行進にはあらゆる予想を超える参加者が集結しました。デモの先頭には「戦争にノー」と書いた大横断幕。「イラクを攻撃するな」「戦争でなく平和を 米国こそ暴力国家」「ブッシュ(米大統領)を止めよう」―笛や太鼓のリズムが響く中、イタリア語や英語、ドイツ語、ギリシャ語のプラカードが次々と現れます。参加者らは赤や黄色、緑の旗、風船を持ちながら道路いっぱいに広がってゆっくりと進みました。

 周辺のアパートのいくつかのベランダにも「戦争反対」「平和」と書いた旗が掲げられ、住民は窓を開けて手を振ったり、飲み物を手渡すなどしてデモ参加者を激励。一帯は数時間にわたって平和を求める声であふれました。十日付全国紙は「フィレンツェ 平和の祭典」(レプブリカ)などと報じました。

「世界の破局」

 平和行進後の終結集会では欧州市民に向けた「反戦の呼び掛け」を発表。戦争は「国連の承認があろうとなかろうとイラク国民と中東地域の人々にとって大災害」であり、「世界的破局につながる可能性がある」と強調するとともに、欧州大陸中で反戦運動を直ちに起こすことを提起しました。

“世論は戦争反対”

各国からの思いは一つ

 九日にフィレンツェで行われた欧州平和大行進の参加者に思いを聞きました。

 地元フィレンツェのパッリさん=大学生(25)

 「世論の大部分が戦争反対であることは、このデモの通りです。ブッシュ大統領へのメッセージは一つ。世界の声を聞き、戦争をしないでほしい」

 英国北部からきたリチャード・ベルバンさん=自治体職員(45)

 「イラクにテロ基地がある証拠は何もなく、戦争は主権国家への一方的攻撃だ。戦争は憎しみを増大させるだけで再びテロに結び付く。フセイン(イラク大統領)は確かに独裁者だが、政権を代える権利を持つのはイラク国民であり米国ではない。ブレア英首相も米国追随をやめるべきだ」

 フィレンツェのエリザ・ファビニさん=大学生(23)

 「米国やその同盟国こそ大量破壊兵器を持っているのに、イラクだけ問題にするのはおかしい。この二重基準がテロを呼んでいると思う。テロ対策というならブッシュ米大統領は自国の外交政策を見直す方が先だ」

 ドイツ・ベルリンからきたカッチャ・フィエックさん=大学生(24)

 「先のドイツの総選挙で国民がシュレーダー首相を選んだのは、イラク戦争に反対と明確に約束したからだ。中東諸国との経済関係など思惑もあると思うが、政府は国民への約束を守って戦争拒否の姿勢を続け、平和のために行動すべきだ」

 フランス・パリからきたガレピデスさん=公務員(43)

 「イラク攻撃は中東全体に飛び火して大戦争になりうると指摘されている。米国は戦争で自国経済の維持を図ろうとしているが、欧州の世論は戦争反対が多数派だ。フランスをはじめ国連安保理の国々は戦争の結果をよく考えてみてほしい」

 スペイン・バルセロナからきたエドアルド・ルカスさん=病院職員(30)

 「テロは世界全体の問題で、一国が武力行使して解決するはずがない。テロ根絶の最良の方法は異なる文化、宗教間の対話を進めて相互理解を深めることだと思う。米国は一方的に戦争を起こさないでほしい」

 ポルトガル・ポルトからきたナブロさん=大学教員(50)

 「対テロ戦争というがアフガニスタンを見れば分かるように、結果は罪のない市民が殺されるだけだ。この一年で戦争がテロを止められないことが明確になった。米国の石油の利益だけでまた戦争を起こすのは許せない(フィレンツェで島田峰隆)

しんぶん赤旗2002年11月12日付けより


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