愛媛県教育委員会(井関和彦教育委員長)は十五日午後、定例会を開き、非公開で、来年度から県立の松山西、今治東、宇和島南の各高校に併設する中学校(中高一貫校)で使う歴史教科書に、侵略戦争を美化する「新しい歴史教科書をつくる会」主導の教科書(扶桑社版)を、全員一致で採択しました。公立一般校での採択は全国で初めてです。
愛媛県では昨年、東京都と並び、ろう学校、養護学校で「つくる会」主導の教科書を採択しています。加戸守行県知事は、昨年の教科書採択の際も「『つくる会』教科書が一番ふさわしい」と教育長に伝えるなど教育に介入。ことし五月には「教科書問題が県政最大の課題」などと発言。「つくる会」などがこれを全面的に支援し、公立校での採択ヘ圧力をかけてきました。
「つくる会」歴史教科書は日本の侵略戦争を肯定・美化し、歴史を歪曲して偏狭なナショナリズムを煽る内容、有事法制と連動して「戦争ができる国」の子どもをつくるねらいなどが、国の内外から批判されてきました。また、見本本から供給本までに258箇所も訂正せざるを得ず、さらに訂正後にも明白な間違いや不適切な記述箇所が143箇所もある欠陥教科書です。
ところが、毎日新聞17日付は「一方、県教委には同日、採択についてファクス、メール、電話が計240件寄せられ、135件が賛成、105件が反対の声だったという」と報じています。事実だとしたら重大です。このままでは、世論がつくる会教科書採択を容認したということになってしまいます。
愛媛県教委の「つくる会」教科書の採択決定に強く抗議するとともに、ただちに決定を撤回することを要求しましょう。また、先頭に立って闘っている愛媛県教組、教科書ネット21などの組織には、激励メールを送りましょう。これらの運動を急速に広げましょう。
メールアドレス等の個人情報を相手に知らせずに、安全に簡単に抗議・激励メールが送れるメールフォームを設置しました。下のリンクからお入りください。
|